城願寺の本堂がいつごろ建てられたか定かではありませんが、少なくとも関東大震災をくぐり抜けてきた建物です。
昭和36年に茅葺きの屋根が銅板に吹き替えられています。




ご本尊は『聖観世音菩薩』が祀られています。
開山堂・位牌堂には、曹洞宗に改まってからの中興開山、大州(洲)梵守大和尚一躯、中央の厨子の中に鎮座まします。右には城願寺歴代住職の御位牌が祀られています。
天井画は、井上三綱画伯の「天女の舞姿大絵巻」、矢部友衛画伯の「南瓜の絵」、点描のアーチスト加藤芳信氏の10枚の「仏画」など、108枚に及ぶ天井画が描かれています。
土肥実平 遠平像(湯河原町指定文化財)

開山堂・位牌堂向かって左奥で見ることができます。
『土肥次郎実平、弥太郎遠平』父子の木造座像。
実平像・高さ47センチ(一尺五寸五分)、遠平像・高さ43センチ(一尺四寸二分)。
両雄の人格がよく面貌に表れているといわれています。
室町時代(15世紀)、家臣・坪正の佳作と伝えられています。
土肥 遠平(どひ とおひら)は、土肥実平の嫡男で平安時代後期から鎌倉時代にかけての武将。鎌倉幕府御家人。、小早川氏の祖です。
建久十年の頼朝逝去により仏門に入り道慶と号しました。小田原城の元は、小早川遠平の居館であったとされています。