柏槙（ビャクシン）

柏槙 びゃくしん（文部省指定天然記念物）

表参道を登りきると右側に樹齢850年の【びゃくしん】が悠然と参拝者を見守ってくれています。
別名はイブキ（伊吹）といいます。
イブキの巨樹として日本国内有数の個体であり、1939年（昭和14年）9月7日に国の天然記念物に指定されました。

城願寺の柏槙（びゃくしん）は持仏堂をこの地に建てた土肥實平の手植えの木と云われています。
源頼朝や土肥實平らが平家討伐の出陣を見守り、石橋山合戦に敗れ山中に逃れた頼朝主従七騎が無事に房総半島へ逃れるのを見守りました。
一時期荒廃した城願寺が復興していくのを見守った歴史の証人ともいうべき大樹です。

柏槙びゃくしん（文科省指定天然記念物）
表参道を登りきると右側に樹齢850 年以上の『びゃくしん』が悠然と参拝者を見守ってくれています。
別名はイブキ（伊吹）といいます。イブキの巨樹として日本国内有数の個体であり、1939 年（昭和14 年）9 月7 日に国の天然記念物に指定されました。

この柏槙は、持仏堂をこの地に建てた土肥実平の手植えの木と云われています。
1180 年（治承４年）８月２３日の源頼朝や土肥実平らの平家討伐の出陣を見守り、石橋山合戦に敗れて山中に逃れた頼朝主従七騎が無事に房総半島へ逃れるのを見守りました。戦国時代に荒廃した本寺が復興していくのを見守った歴史の証人ともいうべき大樹です。
石橋山合戦から続く長い戦いの日々を送った実平は、源平合戦で亡くなった一族郎党と敵味方区別なく将兵の冥福と、源氏や土肥氏の武運長久を祈るため、持仏堂を拡張して「成願寺」としました。のちの戦乱で土肥氏子孫は全国に散っても、地元に暮らす人々により寺院とともにビャクシンは大切に護られて来ました。

『びゃくしん』は、宮城から沖縄まで広く分布しており、特に禅宗では大切な境内樹木として京都の諸寺や鎌倉の建長寺などに巨木が多く存在します。中でも本寺の『びゃくしん』は、2007 年の日本樹木医学会診断で、「推定樹齢820 年、樹高20 ｍ目通り７ｍで、樹勢良く、ねじれて伸びた幹の姿は力強く、美しく、全国的にも貴重」とされました。神奈川県では最も大きい『びゃくしん』で1984 年『かながわの名木百選』に選ばれています。